コレクション: 急須
急須は、一般的な煎茶からほうじ茶まで、お茶の種類にこだわらずに、あらゆるお茶を淹れるのに重宝する茶器です。釉を使用していないため、陶土に香りが移りやすいことから、紅茶やハーブティーなどの強い香りを持つお茶と、繊細な味わいの日本茶を同じ急須で併用するには不向きです。安曇野または備前の土を用い、赤松の薪を燃料にして穴窯で1週間かけて焼き締める冬夏の茶器。窯変によって多彩な表情をみせる陶景は、高温で焼かれた土と薪灰による自然の表現です。森岡光男さんのつくる冬夏の茶器は、堅牢で、持ち手の位置と水切れは申し分なく、胴穴造りの茶漉しによって、茶葉を十分に開かせ、最後の一滴まで出し切ることができます。