コレクション: かぶせ茶
収穫前の茶樹に直接紗幕をかぶせて、直射日光を避けて育てる被覆(ひふく)栽培は、茶葉の色を鮮やかにして旨味を引き出すとともに、保温して霜から茶樹を守る栽培法です。これによってできたお茶が「かぶせ茶」で、玉露と煎茶の中間に位置します。遮光は旨味に関係するテアニンを守り、苦味や渋味成分であるカテキン類を増やさないように調整することから、かぶせ茶の特徴はなんといっても、旨味と甘味に秀でていること。また、新芽が硬くなる時間を伸ばせることから、摘採期間を長くできることもメリットです。簡易な方法で、およそ2週間前後の被覆をするかぶせ茶に対し、玉露は棚を設けるなどして、さらに1週間ほど長く被覆して育てます。